前日は一日中曇りがち。当日も午前中ははっきりとしない天気。このままでは「温泉に浸かって解散」
となりそうな雲行きでしたが、参加者全員日頃から行いがよかったようで、観測時刻には全天ほぼ晴れ渡
りました。
最初は月。倍率76で観測スタ-トです。小3の女の子は「よく見える?」
とたずねても言葉が出ないほど感動したようで、しばらく見入っていました。
「穴が開いているね」と感想を言う子に「それがクレ-タ-といって、月に隕
石が衝突した跡なんだよ」と教えてあげます。次は木星。117倍に倍率を上
げての観測です。月のクレ-タ-に感動でしたが、太陽系最大の惑星は横
にガリレオ衛星を従え、わずかに縞状の模様も確認でき、一味違った感動
を与えてくれまた。
太陽系惑星から外されるかどうかで今話題になっている『冥王星』も月と木星の間に見える予定でしたが、
残念ながらちょうどその位置に雲がかかっていて見ることは出来ませんでした。
そこで恒星も観測しようと、その時刻に強く輝いていたアルタイルに望遠鏡を向けました。きらきらと輝く恒星
を観測した子供たちは、「花火みたい」という子供らしい感想を述べていました。
最後は倍率を上げての月の観測。まずは木星や恒星を観測したときのままの117倍です。先ほどより更に
大きなクレ-タ-を見て、皆「すごい」の一言。そして554倍にまで上げましたが、まるですぐそばで月面を見
ているようで、「手が届きそう」と言った子もいました。風もあり高倍率ですのでさすがに像はぶれますが、ク
レ-タ-の影まではっきりと見ることができ、子供たちは見終わっても、また何度も並んで観測していました。
そして最後は上弦の月をバックに記念撮影をして観測会を終了しました。
旅館まで戻り冷えた身体を温泉で温め帰路に着きましたが、もうその頃には月さえも雲に隠れてしまい、
「観測のときは晴れていて本当によかった」と参加者全員が思ったことでしょう。
2月上旬には土星が東の空に昇ります。本当に寒い時期なのですが、今度は教室の駐車場で観測会を
やりたいと思います。そして、野沢の雪が無くなる来年の5月から定期的に観測会が開けたら、そんなこと
を今考えています。
(長野県センタ-の吉川さん親子にもご参加いただき、観測会を盛り上げていただきました。
ありがとうございました。)